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VWポロ・オープンエア

ジビエのようなクルマ

 VWポロに一週間乗ってみました。重複する部分もありますが総まとめを。 一言でいうとドイツ車・新時代を感じましたね。なぜなら乗って最初に感じるタッチ、感触がいわゆる既存のドイツ車イメージとはまったく違うから。昔はドアも重かったし、シートも硬めだったし、エンジン音の大きさなどまったく気にしてないところがあって、それが良くも悪くもドイツ車の味を決定づけていた。それは安心感を 与えると同時に、乗り手を選ぶ、つまりドイツ車に慣れてない人以外を受け付けないことにもつながったんだけど、明らかにそういう部分がなくなってるのだ。一言で言 うとすごく乗りやすくなってる。

 具体的にはドアも軽いし、ハンドルも軽し、すべてが軽い。ただし、ここからがスゴイんだけど、かといってドイツ車らしさを捨てたかというとそうじゃない。高速の直進安定性とかいたずらにピークパワーを狙ってない実用的なエンジンとかは残してある。

 えー、つまりスカして言うならば上手に調理されたジビエ。えー、ジビエってのは 野ウサギとかハトとかそういう野性の動物の肉料理のことで、基本的には味もあるけど、臭みもあって、ヘタに調理されてると食えないんだけど、うまくクセを取り除く と、味が濃くって、もっ、養殖ものの肉料理は食えない! ってな感じの食い物。しかして、新しいポロはそういう感じになってるのだ。

 ポルシェにしろ、ベンツにしろそういう“昔のドイツ車”っぽいところは減って て、それが良くも悪くも新しいドイツ車のイメージを創り出してるんだけど、なんかどーにも「昔のクセの強いいい味は残す」という感じにはいってなかったようにおもう。でもこの新しいポロはサイズも昔のゴルフみたいにコンパクトで便利だし、真の意味でのドイツ車の“ジビエ”になってる! のではないでしょうか… ってなワケで今後も期待してますよ、VWさん。

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プロフィール

バラエティ自動車ジャーナリスト
小沢コージ

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中のバラエティ自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『CAR SENSOR』『日経トレンディネット』『carview』など連載多数。一時はTOKYO MX「アンダーステア」でメインパーソナリティ、現在NACK5「おとこラジオ」に時折ゲスト出演。クルマ以外の著作も多く、今年1月にはロンドン五輪のトビウオジャパンを取材した「つながる心」(集英社)を編集、時計分野でも『時計BEGIN』にて連載中。最近、上海オフィスも完成し、中国進出中!!
愛車はロールスロイス・コーニッシュクーペ&ホンダ・エディックス&トヨタiQ。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

小沢コージの単行本


『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』
(宝島社 13年5月)


『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』
(集英社 13年1月)


『クルマ界のすごい12人』
(新潮社 08年6月)


『国産車の愛し方』
(小学館 07年2月)


『力説自動車』
(小学館 06年春)


『小沢コージのクルマ苑』
(ロコモーションパブリッシング 05年秋)


『愛のクルマバカ列伝』(右)
(講談社/三推社 99年冬)


『クルマ選びのハッピー&ブルー』
(アスペクト 98年春)

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木曜日:男のモノいじり!

小沢コージの不定期寄稿誌

過去、扶桑社『週刊SPA!』、小学館『ビックコミックスピリッツ』、文芸春秋『NUMBER 』、主婦と生活社『LEON』、世界文化社『BIGIN』、光文社『週刊DIAS』などに寄稿。またやるかも?