女子スポーツ選手
その昔、女子サッカーの選手に聞いたことがある。「年取るごとに体が女っぽくなってしまうのが悔しくて」と。
年にして15歳ぐらいから、年々、同じトレーニングをしても筋肉が付かなくなる。体脂肪が増えてしまう。要するに女の体になるんである。
それは普通、喜ばしいことだと思うが、本気でスポーツしてる人にとっては逆。「悔しい」んだそうな。
昔は勝てた男の子に勝てない。向こうはどんどん足が速くなり、ボールが強くけれるようになっていくのに、私は逆。「センスでは上なのに…」。
そういう苦労を始めて聞いた。つくづく戦いというのはシビアなものだ。それは男女を越えて「勝ち」を知った人間の悩みだとも思った。
要するに浅田真央ちゃんが強いのってそういうことなんだってね。女子スケートの。もちろん才能もある。努力もある。だが、今の年がある意味最高。油が乗り切っている。
おそらく筋肉と脂肪のバランスが最高潮なんであろう。これ以上年取る、特に4年後となると間違いなくふくよかになる。関節にも負担がかかる。
納得しましたね。彼女が別世界のスピンをしている理由が良くわかった。
女子スポーツというのは、生来的に「アート」なのかもしれません。