化粧品はアートだった!
先日、とある飲みの席で、女性用の高級化粧品ブランドの人としゃべる機会があった。オレはそこで長年蓄積した疑問をぶつけてみた。
なんで数100mlで1万円の化粧水とか買うわけ? あまりに高くないですか?
「それは女性が少しでもキレイになりたいからですよ」
わかるけど、だからって化粧で別人になれるわけないじゃない?
「じゃ小沢さん、女の子を好きになる時って、普通の人を選びます?」
うーん、どっちかっていうとキレイな人かな(笑)。
「でしょ。だから高くてもよりいいものをって思うんです」。
それもわかるけどさ。でも一本900円の化粧水と1万円の化粧水ってそんなに違うわけ? 10倍キレイになるの?
「そこは…キモチです!(笑)」
ポン! そうか…オレはそのときわかってしまった。そう、化粧品とはアートだったのだ! キレイになるためならどんな(といっても限界あるけど)お金でもいとわない。要するにキレイな絵画、彫刻の値段に限界がないのと似ている。あと少し、もっと少し、ちょっとだけでも、キレイになるためならば女性は苦労や金額をいとわない。ある種、アートに近いまでの欲望があの金額を成立させているのだ。
化粧品って罪ね〜。
でね。その女性に聞いて凄いことがわかった。
でも日本の女性の化粧ってマメですよね。すごく手間かけてないですか?
「おそらく、朝メイクするのに最低でも15過程はありますよ。どんな人でも」。
ひぇぇぇぇ。洗顔、乳液だか、下地作りから始まって、ファンデーション、なんとかパウダー、口紅、マユ、そのほかなんたからかんたら細かいものまで含めると、それくらいやってるんだそうな。
日本女性ってマジメですよねぇ〜
「はい、その通りだと思いますよ。我ながら(笑)」
その女性は答えた。いやはや男でよかった。